ひっさびさに音楽の話。さっき facebook で知ったのは、美輪明宏の歌う「祖国と女達(従軍慰安婦の唄)」。77年のコンサートで歌った曲だそうだ。凄くうったえるものがある。この曲の入ったアルバムの販売がアイミュージックというのは分かるけれど、レーベルがソニーミュージックというのが、う〜ん、と唸ってしまうような時代性を感じさせる。
でも、いまわたしが気に入ってかけているのは、ブラジルのマリザ・モンチというシンガーのアルバム「O Que Você Quer Saber De Verdade」。2011年の輸入盤。日本版も出ているようだ。タイトルの意味は「あなたが本当に知りたいこと」、あるいは「あなたが真実について知りたいこと」?
![](http://1.bp.blogspot.com/-2P27X-stiu4/UXTXTqQoF4I/AAAAAAAADLY/U1pQ2AIbc4Q/s320/61jZmRL7SHL._SL500_AA300_.jpg)
声の質がとてもいい。ブラジル語(ポルトガル語)だから、もちろん、耳から聴いていることばの意味はわからないけれど、ちょっと憂いを含んだ心地よい柔らかさで、スペイン語とちがって、ひとつの語の最後の音が口のなかに内向きにこもるような感じがするところが、なんともたまらない魅力かな。
4月ももうすぐ終わりだというのに、思いがけず冷たい、木枯らしのような風が吹いて明けた朝、新緑が目にまぶしい光のなかで聴くにはうってつけだ。ひと仕事終えて、かさついた心の表面をしっとりと流れてくれるメロディアスな声!
4月ももうすぐ終わりだというのに、思いがけず冷たい、木枯らしのような風が吹いて明けた朝、新緑が目にまぶしい光のなかで聴くにはうってつけだ。ひと仕事終えて、かさついた心の表面をしっとりと流れてくれるメロディアスな声!