Elizabeth Costello : I believe in what does not bother to believe in me.──J. M. Coetzee

2011/11/20

カルーへ/ケープタウン日記(5)

今日のケープタウンは曇り。昨夜ふった雨で路上がぬれている。分厚い雲がかかってテーブルマウンテンは見えない。

 昨日(付記:南アフリカ時間で11月19日/土曜日)は強い初夏の日差しのなか、内陸の町ヴスターを目指した。少年ジョンが8歳から12歳まで暮らした町だ。彼が住んだという住所掲示も、ユーカリの並木もあった。掲示はすべてアフリカーンス語。

 それからさらに内陸へ。カルーの入り口を国道一号線でまっしぐらに進み、Touwsrivier へ。タウスリヴィエル、と読むのだろうか。そこからUターン。

 あたりは灌木、低木のブッシュが点在する赤土のフェルト。車を降りて写真を撮っていると羊が近くまでよってきた。

 金網のフェンスのまるい穴にカメラのレンズを差し込んで撮ったので映らなかったけれど、どこまでも、どこまでもフェンスは続いていた。マイケル・Kが、キャンプからかり出されてする農場労働で、針金のあつかいがうまい、とほめられたことを思い出した。