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2017/02/13

ハード・トークでのアディーチェ

記録のためにシェアしておこう。

 2014年6月、チママンダ・ンゴズィ・アディーチェがBBCのスタジオで、司会のスティーヴン・サッカーからかなり突っ込んだ質問をつぎつぎに浴びせられている。映画『半分のぼった黄色い太陽』がなぜナイジェリアで上映されないかとか、ナイジェリア東部でまだ行われているというFGMについて、あるいは北部の貧困とボコ・ハラムとの関係などなど。しかし彼女は、そんな厳しい質問にも微動だにせず、さっと切り返して答える。快挙というしかない。

2015/03/08

話題のチママンダ・ンゴズィ・アディーチェ

今朝、PCを開けていつものように、さて仕事しようか、と思って少しあちこち見ていると、いきなり『半分のぼった黄色い太陽』No1! といった、冗談かなと思うような文字列が目に飛び込んできました。Amazonで! とあるので、すぐに飛ぶと、なんと157位!
 ひやあ! と声をあげてしまいました。こんなこと初めてだもの。
 
 つい先ごろ直木賞を受賞した西加奈子さん(改めて、おめでとうございます!)が午前7時からのTV番組「ボクらの時代」でこの本をあげてくださったらしい。番組を見ていないから、らしい、としか言いようがないのですが。Muchas gracias!

 拙訳『半分のぼった黄色い太陽』が出た2010年の夏から秋にかけて、あちこちに書評が載って、作家自身も来日して、幸いなことに、二段組みで500ページ近くもある本を多くの人に読んでいただけたのは本当に嬉しかったけれど、当時はまだ「戦争」ということばは読者を遠ざけることばだったなあと、遠い記憶となってよみがえります。わずか4年ほどのあいだに、そのことばがこんなに切迫感をもってくるとは・・・。

 ぜひぜひ、この『半分のぼった黄色い太陽』の映画が日本でも公開されてほしいものです。

 いま、そのアディーチェの We Should All Be Feminists という冊子を訳しています。今日3月8日は国際女性デー/International Women's Day ですから、それにふさわしいテーマ。それほど長くないので、翻訳の作業そのものはもうすぐ終わります。
 内容は、以前、ここでも紹介したアディーチェのスピーチを文章化したものです。「神奈川大学評論」が創刊80年記念号を組むのでその柱になる予定と聞いています。

 ビヨンセがここからことばを採って彼女のアルバム Flawless に入れて歌い、グラミー賞にもノミネートされたテクストです。すでにフランス語にも、ポルトガル(ブラジル)語にもなっているのですね。
 その後はまた新作長編『アメリカーナ』の翻訳にもどります。日々こつこつと。

2014/09/13

Let's Live Together



映画「半分のぼった黄色い太陽」のための曲。イボ語、ヨルバ語、ハウサ語、英語で歌われているようです。いっしょに生きよう。いっしょに暮らそう。中国語や韓国語、日本語で歌われてもいいよね、これ。

2014/05/20

映画「半分のぼった黄色い太陽」の予告編



合州国ではすでに上映されているようですが、ナイジェリアでは、なんと、上映が無期限延期となったままです。女生徒誘拐事件が解決されるまでは、無理なのでしょうか。

 日本で上映されるのはいつなんだろなあ。

2014/03/07

チウェテルの「チ」はチママンダの「チ」!

いやあ、名前の読みは難しい! 
 今年のアカデミー作品賞を受賞した映画「12 Years a Slave/それでも夜は明ける」の主演男優、Chiwetel Ejiofor の名前の読みはこれまで日本では「キウェテル」とされてきましたが、実は「チ」で始まる音です。ご本人が「tʃ」です、と言ったこともあって、日本版のWiki も「キウェテル」をやめて「チ」で始まる表記に訂正しよう、という動きが出てきました。Welcome!

この俳優はまた、チママンダ・ンゴズィ・アディーチェの原作『半分のぼった黄色い太陽』を映画化した同名の作品にも出ていて、オデニボを演じています。このブログではもっぱら原音に近い表記「チウェテル」を使ってきました。たとえばこのサイト、あるいはこのサイト

 チウェテル・エジオフォーは1977年にイギリスで生まれていますが、両親はアディーチェとおなじイボ人。奇しくも同年生まれのアディーチェの名前 Chimamanda/チママンダ、を見てもわかるように、イボ人には、Chi で始まる名前がとても多い。これにはれっきとした理由があります。

 「チ/chi」というのはイボ民族にとってはとても重要な意味をもつ語なのです。手元にある 「Igbo-English Dicitionary」(Yale University Press, 1998)によれば

「personal god; Guardian angel; spiritself; symbol of personal identity, autonomy, fate and destiny」

とあります。まあ、 その人の守護霊、守護神のようなもの、と考えていいのかもしれません。

Chimamanda の場合は、Chim=my god で、全体としては、My god will never fail. という意味です。直訳すれば「私の神は失敗しない」となりますが、fail には「落ちる、衰える、消える、弱る」といった意味もあるので、まあちょっと意訳ですが「わたしの神は倒れない」としてきました。
 
 さて、問題の Chiwetel ですが、これは「God brings」という意味だとか。「神がもたらす」というわけですね! ほかにも、Chi で始まるイボ民族出身の有名人がいます。あの「アフリカ文学の父」(この呼称にはさまざまな異論はありますが)といわれた、Chinua Achebe/チヌア・アチェベです。Chinua は Chinualumogu の略で、「May God fight on my behalf/神がわたしのために闘ってくれますように」という意味だとか。わーお!(といったことはすべて知人Mさんに教えてもらいました。)

というわけで、イボ語のにわか知識を総動員して書きましたが、1977年生まれの若手俳優、若手作家は、いまや欧米の映画界でも文学界でも(覚えやすいようにと)自分の民族名をヨーロッパ言語の名前に変えたりしない、誇り高い意識の持主たちです。誤った、というか、実際の音とは違う読みに対してはとても敏感なはず。にっこり笑いながら心の奥では「きちんと発音してくれ!」と思っていることは容易に想像がつきます。

 アカデミー賞受賞を機に、日本でも広く知られる俳優になると思われるチウェテル・エジオフォー。来日したとき、インタビュワーから「キウェテルさん」と呼ばれたら、きっといい気持ちはしないでしょうねえ。まあ、名前の読みは、ホントに難しいんですが、間違えながら修正していくしかないのでしょう。
 Wiki はだれもがアクセスして、ひとつの目安にするサイトです。ぜひ、これを機会に原音により近い表記にあらためられるといいなあ、と思います。

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2014.3.8付記──あらためて俳優ご本人の発音を聴くと、Ejiofor をエジオフォーといっているため、このブログ内の「エジョフォー」を「エジオフォー」に変えました。
 

2013/09/10

トロント映画祭にアディーチェも登場

トロント映画祭でプレミア上映されたばかりの映画「半分のぼった黄色い太陽」。映画評があちこちに載り始めました。
 昨日のパーティーでは、監督やプロデューサー、主演助演のそうそうたる俳優たちにまじって、原作者チママンダ・ンゴズィ・アディーチェもレッドカーペットに映える黄色い衣装で登場、と伝えるのはこのサイト、Bella Naijaです。

 
もう映画の内容よりも、だれがどんな衣装であらわれたかってことばかり。笑えます。
ちなみに、写真は左からプロデューサーのカルダーウッド、カイネネ役のアニカ・ノニ・ローズ、オデニボ役のチウェテル・エジオフォー、原作者チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ、監督/脚本のビイ・バンデレ、オランナ役のタンディ・ニュートン、そしてエグゼクティヴ・プロデューサーのヤワンデ・サディクです。
    

2013/09/05

10月にロンドンで:映画「半分のぼった黄色い太陽」上映です

もうすぐトロント映画祭でプレミア上映される「半分のぼった黄色い太陽」が来月、10月19日と20日の2日にわたり、ロンドンでも封切りになります! 詳しくはこちらへ!


2013/08/01

またまた新しいショットが公開されました

このところ、いろんなところで話題になっている(と局地的に思っている/笑)映画「半分のぼった黄色い太陽」のfacebook で、新しいショットが2枚公開されました。
 たぶん、オランナがオデニボの家のパーティーで、アデバヨに紹介されるところでしょう。非論理的な美人、といわれた場面!



2013/07/30

オランナ役のタンディ・ニュートンのインタビュー



少しずつ近づいてきましたねえ。映画「半分のぼった黄色い太陽」でオランナを演じたタンディ・ニュートンのインタビューです。

2013/07/26

映画「半分のぼった黄色い太陽」からのスティル

チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ原作の映画「半分のぼった黄色い太陽」から、公表されたスティルを何枚かここでもシェアします。




2013/07/25

映画「半分のぼった黄色い太陽」がトロント映画祭に!

9月のトロント映画祭(5〜15日)で、チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ原作の映画「半分のぼった黄色い太陽」が世界初公開されます。予想はしていましたが、ついに!

 YOUTUBE で予告編が見られます。すごく期待できそうです。ぜひ!







2013/05/20

映画「半分のぼった黄色い太陽」の一部がアップ!

見つけました! 11月に封切りが予定されている映画「半分のぼった黄色い太陽」のワンシーンがアップされていました。



オランナが結婚を承諾するシーンですね。わくわく、どきどき!

 この映画は原作はもちろんアディーチェですが、監督/脚本のビイ・バンデレ/Biyi Bandele はイギリスに住むナイジェリア人であり、2人のプロデューサーのうちナイジェリア人女性ヤワンデ・サンディク/Yewande Sadiku はこのフィルムをナイジェリア国内から資金を集めて制作したそうです。

 この2人の沈着かつ知性あふれるインタビューはこちらで

2012/07/18

映画『半分のぼった黄色い太陽』撮影終了!

長いあいだ待たれていたアディーチェの長編『半分のぼった黄色い太陽』の映画撮影が、6月23日にナイジェリアのカラバル(ナイジェリア南部、カメルーンに近い都市)で終了。監督、脚本を担当したのはナイジェリア人のビイ・バンデレ。ロケもナイジェリアで行われたようです。これであとは編集され、上映されるのを待つばかりとなりました。


写真はたぶん、戦争中に避難先で行われたオランナとオデニボの結婚式でしょう。幸せそうな二人もこのあとすぐに空襲を受けて・・・。
ここでもう一度、配役を見ておきましょう。

オランナ──タンディ・ニュートン
オデニボ──チウェテル・エジオフォー
リチャード──ジョゼフ・モーレ
カイネネ──アニカ・ノニ・ローズ
ウグウ──ジョン・ボイエガ
レーマン教授──ポール・ハンプシャー
ミス・アデバヨ──ジュヌヴィエーヴ・ンナジ
オケオマ──バブー・セーサイ

封切りは来年の2013年。以前、お知らせしたものから少し変更があったようですが、とにかく、楽しみですねえ。

2012/02/07

映画「半分のぼった黄色い太陽」キャスティング決定!

長いあいだ「制作中」としか伝わってこなかった映画『半分のぼった黄色い太陽』の確かなニュースが、ようやく発表されました。

 チママンダ・ンゴズィ・アディーチェの小説をもとにシナリオを書いたビイ・バンデレが監督もやるようです。イギリスをベースに活躍する劇作家で、チヌア・アチェベの代表作「崩れゆく絆/Things Fall Apart」の舞台化が有名です。

 さてさて、どんなキャスティングになるのか、一部では思惑情報が流れてはいましたが、あくまで予測の域を出ず、この俳優だったらいいなあ、とか、あの女優はぜったいダメとか、みんな勝手な(!!?)ことをブログ等に書いていました。

 ナイジェリアでは「ノリウッド」と呼ばれる大きな映画産業があって、インドの「ボリウッド」に負けず劣らず華やかなようです。それで、みなさんそれぞれに強い意見をもっているらしく、侃々諤々の意見でブログがよく炎上していました。とにかく、熱い!!
 
 でも、今回のニュースはどうやら本当。そう、ハリウッド映画です。(あ、イギリス映画、というべきか?)

 監督・脚本:ビイ・バンデレ・トマス/Biyi Bandele Thomas
 制作:アンドレア・カルダーウッド/Andrea Calderwood

 キャスト: タンディ・ニュートン/Thandie Newton(オランナ or カイネネ)
      チウェテル・エジォフォー/Chiwetel Ejiofor(オデニボ)
      ドミニク・クーパー/Dominic Cooper(リチャード)

 キャスティングで確かなのは上の三人ですが、はて、ニュートンはオランナを演じるのか、はたまたカイネネを演じるのか。オランナらしい、という情報が多いですね。あるブログ情報に、もうひとり女優の名前があがっていますが、きりりとした表情がすてきな女優さんです(Sophie Okonedo)。でも、とすると、これがカイネネか? と思わせる、肌の色の白っぽい方でした。う〜ん、原作の小説ではカイネネは黒檀のような肌をしていたのですが、映画となるとそういうこともありなんだろうなあ〜〜。

 ちなみに、アディーチェ自身は映画の制作そのものにはタッチしないといっていましたが・・・。

 写真は上から、タンディ・ニュートン、監督のビイ・バンデレ、オデニボ役のチウェテル・エジォフォー、そして最後がリチャード役のドミニク・クーパー。プロデューサーのカルダーウッドは「ラスト・キング・オブ・スコットランド」を作った人です。スタッフはすでに現地入りしていて、来月3月からナイジェリアで撮影開始。う〜ん、楽しみです!

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付記、2012.6.19:リチャード役の俳優がドミニク・クーパーからジョゼフ・モール/Joseph Mawle に代わったようです。カイネネを演じるのはアニカ・ノニ・ローズ/Anika Noni Rose。詳しいキャスティング情報はこちらへ!