Happy Birthday, John Coetzee!
お誕生日おめでとうございます!
2026年2月9日でクッツェーさんは86歳に。まだまだ現役です。
🎂🎂🎂
今年は秋ごろから、軽装で読みやすいクッツェー作品が書店にならびますよ〜
自伝的三部作『少年時代』『青年時代』『サマータイム』を、順次ペーパーバック📚にするべく絶賛みなおし中🖋️ 白水社🐓Uブックスです!
ご期待ください!
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今日発売の「すばる 6月号」に載っているのは、斎藤真理子さんへ、くぼたのぞみが書く3通目の手紙です。
先月号の手紙で真理子さんから、クッツェーの『青年時代』の切り抜きの意味を質問されたので、お返事としてそれについて書きましたが、予想通り、書いているうちにどんどんハマって、クッツェー祭りになってしまいました(笑)。
『青年時代』はクッツェー自伝的三部作の第2巻で、2014年にインスクリプトから出た『サマータイム、青年時代、少年時代──辺境からの三つの<自伝>』に入っています。
第1巻と第3巻に挟まれて、やや影が薄い作品のように見えますが、どうして、どうして、改めて読むと、これはサンドイッチの中身のようにコクがあって、噛み締めると味がにじみ出てくる作品です。どこまでもドライな筆致で書かれていますが、若いってこういうことだったよなあ、と納得の一冊です。納得だけではなく今回は『ダスクランズ』を翻訳した後初めて読んだこともあって、新たな発見がいくつもありました。
この第2部は、自分を死んだことにして、生前の友人や恋人へのインタビュー構成で読ませる第3部『サマータイム』に比べると、やや地味に見えますが、青春の嵐をくぐり抜けた人がじっくり読むと、きっとジーンとくること間違いなしです!
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| piano:Leif Ove Andsnes, 2004 |
日本語訳はタイトルが『シューベルトの「冬の旅」』と、なぜか副題の「オブセッションの解剖」がない。残念だ。というのは、この副題にこそ深い意味があるからだ。ボストリッジがヴィルヘルム・ミュラーの詩を分析する鋭くも現代的な視点というか、それこそがこの本の真価ではないか。つまり、それぞれの詩行をドイツ語から英語へと翻訳し、スパッと解剖するように分析しながら「ロマン派のオブセッション」に光をあてていく、そこがこの本の読みどころなのだと思う。めっちゃスリリングではないか!
それで、はまってしまった。もう一度、クッツェーの『サマータイム』を「オブセッションの解剖」という視点から読み返そう。もう一度、シューベルトの『冬の旅』を聴き直そうと。
北半球が真冬のいま、南半球は真夏だ。![]() |
| 1990年刊行のNELMの冊子 |
南アフリカは2011年11月にケープタウンを訪れて以来ずっと、もう一度行ってみたいなあと思いつづけてきた土地だが、この年齢で真冬の東京からいきなり真夏の南アへ行くのは……体力的に……やっぱり。こういうときの自分の体力のなさは本当に歯がゆいけれど、残念ながら涙を飲んだ。