Elizabeth Costello : I believe in what does not bother to believe in me.──J. M. Coetzee

2011/04/21

事実と向き合う、目をそらさない

半月ほど前にこれらの写真をみたとき、文字通り、絶句しました。しばらく身体が動きませんでした。(3月24日に無人飛行機が撮影したものです。他の写真もあります→こちら
 
 今日、ひさびさに池田香代子さんのブログに「【動画】福島原発で作業にあたっている人びとの状況は 災害とメディア」さらにその続編が掲載されました。これは必読!

 それを読んで、これらのリアルな写真群を思い出しました。衝撃的だけれど、福島第一の現場で作業にあたっている人は(それも約8割が今回の震災による被災者です)は、こういう場所で日々働いているのですね! 
 最初は三度の食事すらなかった。お風呂、新鮮な野菜や果物、最低限の宿泊施設さえない。体育館にごろね状態で、食事はすべてレトルトか缶詰。こういう労働によって支えられる「東京」とはなんなんだろう? 

 それにしても、作業が長引くことは最初からわかっていたはずなのに、どうしてもっと早く、そこで働く人たちのための設備を準備しなかったのでしょう? 東電も、政府も。愚直にわたしは問いたい──そのことを速やかに報道し、問いかけない大手メディアは、本来のジャーナリズムの仕事をしているのかしら? 

 ふたたび思い出されるのは、京都大学原子炉実験所の小出裕章氏のことばです。

私は原子力を専門としていながら、原子力を廃絶したいと思います。その理由は原子力が危険だからという前に、原子力が始めから終わりまで差別に基づかないと成り立たないからです。

 りんごの花は、やっぱりきれいだ!