Elizabeth Costello : I believe in what does not bother to believe in me.──J. M. Coetzee

2010/06/05

ニューヨーカー誌の「40歳以下の作家20人」

週末はたいていあちこちの新聞の読書ページをのぞく。南アフリカの M&G から始まり、Guardian や NYT や、オーストラリアの SMH なんかもときどき見る。

 今週はガーディアンのアンドレ・ブリンクの話がおもしろかった。インタビューをもとにクリストファー・テイラーという記者が書いているかなり長い記事。ブリンクとクッツェーは長年、ケープタウン大学で同僚として働いていた仲で、クッツェーの作品やオーストラリアへの移住についてのブリンクの発言を、ふむふむ、そうだよな、と読んだ。

 読み終わってふと横に発見したのが、ニューヨーカー誌が発表した「40歳以下の作家20人」という記事。見出しに「チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ」の名前があった。ほぼ10年単位でニューヨーカー誌がやっているイベントだとか。ニューヨークタイムズにも、シドニーモーニングヘラルド(内容はおなじで、こちらはなぜかアディーチェの写真が出てきた)にも記事が掲載されている。
 
その20人とは以下の通り。

<The top 20>

Chimamanda Ngozi Adichie, 32
Chris Adrian, 39
Daniel Alarcón, 33
David Bezmozgis, 37
Sarah Shun-lien Bynum, 38
Joshua Ferris, 35
Jonathan Safran Foer, 33
Nell Freudenberger, 35
Rivka Galchen, 34
Nicole Krauss, 35
Dinaw Mengestu, 31
Philipp Meyer, 36
C E Morgan, 33
Téa Obreht, 24
Yiyun Li, 37
ZZ Packer, 37
Karen Russell, 28
Salvatore Scibona, 35
Gary Shteyngart, 37
Wells Tower, 37

 ベズモーズギス、イーユン・リーは好きな作家なので、おお、と思ったけれど、ニューヨークタイムズの記事の最後に載った、ジュノ・ディアスのコメントには笑ってしまった。以前、選ばれたことのあるディアスの言:「ドミニカ人たちについて短編小説をいくつか書いたんだけれど、間違いなくいえるのは、これに選ばれたからって本がバカ売れすることはなかったってことね」