発売日は6月8日ですが、版元サイトも「在庫あり」になって、書店にはすでに並んでいるようですので、ブログも早めにアップすることにしました。
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1960年代の最後に「地上に3年だけ存在した国」ビアフラ。その国旗に描かれていたのが「半分のぼった黄色い太陽」でした。
原作 Half of a Yellow Sun が出版されたのは2006年、この年のオレンジ賞(現在の女性文学賞)をこの賞始まって以来の最年少作家としてチママンダ・ンゴズィ・アディーチェが受賞。そして2020年に過去25年の受賞作のなかで最も人気のある作品に選ばれています。
単行本の訳書が出版されたのが2010年、その年にアディーチェ自身が初来日しました。それについては何度も書いたので、左上の白いスペース内に検索文字を入れるとすぐに出てきます。
「単行本訳者あとがき」がすでに十分長いので、今回は簡潔に書きましたが、文庫化にあたって再読したなかで、現実と照らし合わせると、なんと言ってもいちばん切実に迫ってきたのはここでした。
⎯⎯戦争というのはある日、突発的に起きるものではなく、なにか大きな事件が起きても毎日の生活はそれまで通りつづき、ちょっと変わったかなと思いながら、まあたいしたことはないと思っているうちに、後もどりできないところまで進んでしまう。追い詰められると、大義を無理に信じ込もうとしたり、身内のなかに敵を発見することで結束をかためる集団意識がはたらいたり、歴史の犠牲者が一方でそれをとことん推進する者にもなりうることがわかる⎯
この作品の日本語訳が刊行されたころのチママンダ・ンゴズィ・アディーチェが発信していた意見、つまり「アフリカ」を誰がどういう視点から書く時代かについて、もっと詳しく知りたい方に、ブログ内の2つの記事を紹介しておきます。よかったら!
『半分のぼった黄色い太陽』⎯「あとがき」に書かなかったこと(1)