2019/02/13

ナディン・ゴーディマの『夷狄』への感想

備忘のために、ナディン・ゴーディマが1980年ころにJMクッツェーの作品について述べたことばを記録しておく。ペンギンから送られてきた Waiting for the Barbarians のアドヴァンス・コピーを読んだゴーディマは、その感想を乞われてこう書き送った。

「JMクッツェーの視線は存在の中枢を射抜く。そこで彼は多くの人が自分について知る以上のものを見つけて、それを、有能な作家のもつ、緊張と優雅さという熟達の技で伝えてくれる」

”J.M.Coetzee's vision goes to the nerve-centre of being.  What he finds there is more than most people will ever know about themselves, and he conveys it with a brilliant writers mastery of tension and elegance.”