Elizabeth Costello : I believe in what does not bother to believe in me.──J. M. Coetzee

2019/02/04

カルタヘナのチママンダ・ンゴズィ・アディーチェ

ヘイ・フェスティバルようす
 今年も1月末から2月頭にかけて、コロンビアのカルタヘナでヘイ・フェスティバルが開かれました。ゲストにチママンダ・ンゴズィ・アディーチェが招かれて、話題になっています。

 EL PAÍSのインタビューで、アディーチェ自身は「自分はフェミニズムのイコンなどではない」と明言する記事が、スペイン語ですがここで読めます


この記事で注目すべきは、アディーチェがアメリカスのブラックに対して強い関心を示していることです。アメリカ、ではなく、アメリカスです。つまり、南北アメリカ全域にわたるNegre/Black について。これはおそらく、次の長編作と深い関係があるのではないかと推察しているのですが。(ちなみにコロンビアの黒人が人口全体に占める割合は20%近く、とのことで、米国の約15%より大きいのですね。)


出版イベントでマイクを握るバスケス
 昨年『シングルストーリーの危険性』がスペン語版になりましたが、それはどうやらスペイン本国のエディションだったようで、アメリカス版が今回あらためて出版されるのを機にイベントも開かれたようです。そのイベントに参加して語るフアン・ガブリエル・マルケスの写真もネット上にアップされました。

 この『シングルストーリーの危険性』はちいさな冊子として日本語でもぜひ出したいものだと思うのですが。