2018/08/11

ダブル書評の日

中村和恵さんの評
J・M・クッツェー『モラルの話』の書評が、日経新聞朝日新聞に掲載されました。評者は日経が中村和恵さん、朝日が都甲幸治さん。

 それぞれ深く読み込んで、噛み砕き、この作品の魅力を丁寧に伝えてくれる評です。

都甲幸治さんの評
2人の評者がこの本を読んで、それを自分の身体をぐぐらせて評することに費やした真剣なエネルギーと、なみなみならぬ心意気がびんびん伝わってくる文章で、ものすごく心に響きます。本読みの達人ならではの評です。

 共同通信配信の両面から補完するような2つの評、図書新聞の専門家ならではの細やかな評、そして今回の力のこもったダブル書評。日本語社会でいまもっとも必要とされていると思える「文学の底力」を見せてくれるこの『モラルの話』は、その魅力をさまざまに伝える書評にめぐまれました。

 本当に嬉しいです。読む人あっての翻訳ですから。短い期間内に、苦労して訳した甲斐がありました。訳者冥利につきます。


   Muchas gracias!
   Merci beaucoup!