2016/12/11

『鏡のなかのボードレール』が毎日新聞「この3冊」に

和田忠彦教授退官記念シンポジウムで体験した感動的な講義のあとの、賑やかで楽しい一夜があけて、はらりと開いた今朝の新聞には、毎年恒例のその年をふりかえって書評者たちがあげる特集記事「2016 この3冊」が見開きページにずらりとならんでいる。

 そして、おお! なんと拙著『鏡のなかのボードレール』も仲間入りしているではないか。池澤夏樹氏が選ぶ「この3冊」に『鏡のなかのボードレール』が入っていたのだ!

 ♪うれしや〜ありがたや〜年の暮れ〜♪

「ボードレールの恋人だったジャンヌ・デュヴァルが黒人と白人の混血だったところから始まって、肌の色の違いが性的魅力に転化するからくりを論じる。展開は融通無碍で、時代を渡り、言語を越え(著者は……)、大陸を跨ぎ、男女の位置も逆転させる」と。