Elizabeth Costello : I believe in what does not bother to believe in me.──J. M. Coetzee

2014/03/28

クッツェー自伝的三部作の初校ゲラを戻した

クッツェー自伝的三部作の初校ゲラ、さっき戻した。ふう。表紙や扉に使う写真もほぼ決まった。2011年11月に南アフリカへ旅したときに撮影した写真から、雲のかかったテーブルマウンテン、ヴスター駅前のユーカリの並木道、内陸部へ国道一号線を走ったときに撮った風景、ケープタウン大学でクッツェーが長年働いた建物、などなど。(ここにあげた2枚は含まれません。)

 カンネメイヤーの『伝記』から転載する写真もある。少年ジョンが犬といっしょに写っているショットとか、青年ジョンがケープタウンの街を闊歩する写真とか。この三部作は、『少年時代』『青年時代』『サマータイム』という個々の作品を形づくる、クッツェーの硬質なことばだけではなく、詳しい年譜や作品リスト、それに写真が豊富についた、豪華なつくりになりそう。

 5月下旬にインスクリプトから、詩集『記憶のゆきを踏んで』と同時刊行予定です。どうぞお楽しみに!