Elizabeth Costello : I believe in what does not bother to believe in me.──J. M. Coetzee

2013/11/24

黒い蘭 by マリア

このところ連日、仕事が終わるとかける音楽はこれ!

マラウィ出身のマリアが歌う「ブラック・オーキッド」、黒い蘭。全曲、ニーナ・シモンへのトリビュートだ。曲目をあげておこう。

 My Baby Just Cares for Me
   Don't Explain
   Baltimore
   Feeling Good
   Four Women
   I Love You Porgy
   If You Go Away
   I Put Spell on You
   Keeper of the Flame
   He Ain't Comin' Home no more
   Marriage is for Old Folks
   Wild is the Wind
   That's All I Want from You


 以前ここでも紹介した Young Bones とは少しちがって、ゆっくり目のテンポで歌いあげるスタンダード曲、じっくり歌い込むバラッド風、さらりと英語で流すシャンソン、さらには、これ、何語かな? と思わせる、アフリカンな楽器を使ったアフリカンな曲も。

 こういうアルバムを作りたかったけれど、なかなかその時機が熟さなかった。いまようやく、ニーナ・シモンへの恩返しができる、そうマリアは書いている。ニーナ・シモンがあたえてくれたものは喩えようがなく深く、大きいと。

 ニーナ・シモンの新しい伝記が出たら、絶対に翻訳する、と友人の編集者に向かってわたしが息巻いていたのはいつだったか。ニーナ・シモン、すごかったなあ、怖かったなあ、ステージの上の彼女を見たときは・・・まだ学生のころだった。