届いたばかりのマリーズ・コンデの新著「La vie sans fards」を読みはじめたら、止まらない!
だって、この本は2002年に(おお、10年前だ!)わたしが訳出した『心は泣いたり笑ったり』(青土社)の続編なのだから。
『心は泣いたり笑ったり』は、1937年にカリブ海の島グアドループで生まれたマリーズが、少女時代とパリに留学した青春時代の最初のころを、匂いたつような生き生きとした文体で書いた自伝だった。でも、1950年代のパリで、ハイチの青年と出会ってサン・ミシェル大通りをいっしょに歩いていくところで物語は終わってしまう。
さあ、そのあとはどうなるの? と気になってしかたがなかった。だって、そのあと彼女は別の人と結婚してアフリカへ渡り、苦労して子どもを何人も産んで育てて、ああ、やっぱりまたパリへ戻ろう、ということになって‥‥と波瀾万丈の部分は前著には少しも書かれていなくて、このつづきはまたね、という感じなのだもの。
この La vie sans fards(虚飾のない生)が、そのつづきなのだ。タイトルからみても、まさに「すっぴん人生」、ぶっちゃけた話はこうだったの、身もふたもなく言っちゃうとこうなの、という感じで、自分の生きてきた道に情け容赦ない光をあてて、当時の心理を分析し、書き出している。
帯に使われているマリーズと子どもたちの写真をみても分かるけれど、彼女は4人の子どもの母親だ。それも1人目はすごく若いときに産んでいる。4人の子どもをアフリカで育てながら、仕事をして、決意してパリへ戻って、博士号を取って、作品を書いて、それから、それから‥‥
もう、止まらないよ〜〜
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2012年のノーベル文学賞は中国の作家、莫言/モーイェン氏が受賞しました! Congratulations! 来年はそろそろアフリカ系の女性作家が獲ってもよさそうなんだが。
だって、この本は2002年に(おお、10年前だ!)わたしが訳出した『心は泣いたり笑ったり』(青土社)の続編なのだから。
『心は泣いたり笑ったり』は、1937年にカリブ海の島グアドループで生まれたマリーズが、少女時代とパリに留学した青春時代の最初のころを、匂いたつような生き生きとした文体で書いた自伝だった。でも、1950年代のパリで、ハイチの青年と出会ってサン・ミシェル大通りをいっしょに歩いていくところで物語は終わってしまう。
さあ、そのあとはどうなるの? と気になってしかたがなかった。だって、そのあと彼女は別の人と結婚してアフリカへ渡り、苦労して子どもを何人も産んで育てて、ああ、やっぱりまたパリへ戻ろう、ということになって‥‥と波瀾万丈の部分は前著には少しも書かれていなくて、このつづきはまたね、という感じなのだもの。
この La vie sans fards(虚飾のない生)が、そのつづきなのだ。タイトルからみても、まさに「すっぴん人生」、ぶっちゃけた話はこうだったの、身もふたもなく言っちゃうとこうなの、という感じで、自分の生きてきた道に情け容赦ない光をあてて、当時の心理を分析し、書き出している。
帯に使われているマリーズと子どもたちの写真をみても分かるけれど、彼女は4人の子どもの母親だ。それも1人目はすごく若いときに産んでいる。4人の子どもをアフリカで育てながら、仕事をして、決意してパリへ戻って、博士号を取って、作品を書いて、それから、それから‥‥
もう、止まらないよ〜〜
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2012年のノーベル文学賞は中国の作家、莫言/モーイェン氏が受賞しました! Congratulations! 来年はそろそろアフリカ系の女性作家が獲ってもよさそうなんだが。