昨日、10月14日は小雨ふるなか、水道橋のスタジオイワトへ「トロイメライ」を観にいった。すごくよかった。この出し物は何度目かだったけれど、今回ほど心にしみることはなかったな。ことばも、音楽も。
都市 それは ゆるぎなき全体
絶対的な広がりを持ち 把握を許さず 息づき 疲れ 蹴おとし
そこでは 全てが 置き去りにされて 関わりあうことなしに
ぶよぶよと 共存するのみ
個ハ 辺境ニアリ
タダ 辺境ニアリ
楽しみは あまりに稚なくて ざわめきのみが たゆたい続ける
こんな夜に 正しいなんてことが 何になるのさ
絶対的な広がりを持ち 把握を許さず 息づき 疲れ 蹴おとし
そこでは 全てが 置き去りにされて 関わりあうことなしに
ぶよぶよと 共存するのみ
個ハ 辺境ニアリ
タダ 辺境ニアリ
楽しみは あまりに稚なくて ざわめきのみが たゆたい続ける
こんな夜に 正しいなんてことが 何になるのさ
びらの最初にあるように、2008年のときは即興だった音楽が、今回は細部まで作曲されていた。これも実によかった。おなじみの「トロイメライ」のメロディーが、美しいピアノタッチで流れるたびに、こころがじんとなった。
それは、なぜか、まあ、深く考えなくてもわかるいくつかの理由、たとえば、空間がちいさめで、演じる人たちと観客の距離があまりなくて密接な空間だった、とか──でも、いや、それだけだろうか、と再考してみる時間が、いま充ちてくる。