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このセンターのコレクションにはすでに、サミュエル・ベケット、T.S.エリオット、ヘミングウェイ、バーナード・ショー、アイザック・シンガー、スタインベック、W.B.イェーツ、ドリス・レッシングといった、そうそうたるノーベル文学賞受賞者のペーパー類がアーカイブになっている。
クッツェーのペーパーのなかには、9種類にのぼる『マイケル・K/Life and Times of Michael K』の草稿があり、そのうちのひとつでは、なんと、マイケルは才能豊かな詩人だったそうだ。別のバージョンでは教育を受けた発送係だったり。
アンナという女性も最終バージョンでは母親だが、草稿によっては母親だったり、妻だったり、祖母だったりと役割が変わっていて、マイケルとアンナが息子と母親の関係に落ち着いたのは第6稿だったという。
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ふう〜む。これから J・M・クッツェーを研究する人は、オースティンのハリー・ランサム・センターへどうぞ、ということのようだ。
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上の写真は2010年にテキサス大学オースティン校を訪ねたクッツェー:マーシャ・ミラー撮影