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たぶん何人もの人たちが机の前にスタンバイした状態で、6日午後8時にノーベル賞の公式サイトへ行って、「LIVE」という文字が左上にはりついた画面を見ていたことだろう。去年、一昨年は、どきどきしながらその瞬間を待っていた。でも、なぜか今年はすこしもどきどき感がなかった。なにかが決定的に変わってしまったようだ。
一昨年がル・クレジオだから2年後の今年はフランス語文化圏の受賞者はないだろうと思ったし、去年はスペイン語圏のリョサだったから今年あたりは韓国とかアラビア語圏へ行ってもおかしくはないか、もちろんアフリカもそろそろちゃんと考えたっていいはずだけれど、とか、個人的な期待感はあったけれど、なぜか、どきどき感はまったくなかった。
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というわけで、また通常どおりの仕事へもどった。それから、半時間ほどして、検索するとネットのニュースにも流れていて、はい、今年はこれでおしまい。お疲れさまでした!