E. Costello : I believe in what does not need to believe in me.──J. M. Coetzee

2009/01/06

アミラ・ハス──ガザのインフラは崩壊寸前

ガザのインフラは崩壊寸前

ハアレツ紙/Last update - 06:09 06/01/2009
アミラ・ハス


60万人から70万人のガザ住民が、水のない状態におかれている。なかには、そんな状態が1週間も続いている人たちもいる。

約100万人が停電下にあり、汚水がそのまま通りを流れる場所もあちこちに見られる。とくにガザ地区北部では汚水が溜まって氾濫する危険が高まっている。

修理しようにも、砲撃と道路状態の悪化のために、修理人が駆けつけられない。携帯電話も地上電話も、ガザ地区のネットワークは、空爆と電力不足のために深刻なダメージを受けてしまった。次第に、ガザ住民は親戚や地方当局、救援、救急の連絡先に電話する手段がなくなってきて、孤立感とパニックが高まっている。

それが、ガザ住人や、海岸地区水道局の副局長マヘル・ナジャール、国連人道調整官マクスウェル・ゲイラードの報告から浮かびあがってくる、ガザのインフラの状態だ。ナジャールは、使用不能の井戸や水を十分確保できない井戸の数から判断して、ガザ住民の40パーセントから50パーセントが水を得られない状態にあると判断する。

連日の空爆が、上下水道の施設にさらなるダメージをもたらしている。水道局への苦情件数は刻一刻と増すばかりだ。たとえば昨日、ラファ地区内のウム・アル=ナスル村の給水管がダメージを受けて、1万の住民が断水状態になった。

ガザ地区中部の3万の住民に給水していた水道管もまた、イスラエル空軍の爆撃によってダメージを受けた。ガザ住民からハアレツへの声明、さらにナジャールから「運動の自由のためのギシャ法律センター」宛に出された供述書によると、人々は屋内の水瓶がカラになっても、イスラエル軍の爆撃のために、公共水道の蛇口まで水をくみに行けない状態だ。

約100万のガザ住民の家は、すでに5日から7日間もまったくの停電状態だが、原因は戦争によるインフラへのダメージと、発電所用重油の欠乏による。

ガザの上下水道の施設は電気で稼働している。電力が不足すれば、重油を燃料とする臨時の発電機によって動く。これらの発電機に2日以内に新たな燃料を補給しなければ、ガザ市内とガザ地区全域の残り25本の水道管は、水の供給をストップしてしまう。たとえばラファでは、70パーセントの住民が2日以内に水がまったくない生活になる。

配管、パイプ、フィルター類といった修理用部品はひどく不足している。イスラエルが、停戦状態以来、ガザ地区に持ち込ませなかったからだ。

赤十字社は昨日、エレズ検問所に到着した2万リットルの重油を搬入することについて、イスラエル軍と交渉していた。運転手たちはイスラエル軍に爆撃されること、さらに、ガザ地区の悪路と苦闘しなければならないことを恐れている。

ガザ地区にある37の給水施設のうち、32施設が電力不足のために部分的にしか稼働していない。残りの5施設はまったく稼働していない。

ベイト・ラヒヤの汚水処理場は、イスラエル軍の侵攻によって発電機がダメージを受け、稼働を停止した。その結果、汚水が通りに流れ込んでいる。ガザ市の4つの汚水処理場は予備発電のために重油を使い切ってしまい、3施設から出る廃液が海に流れ込んでいる。4つ目の施設からの廃液は近くの農場へあふれ出ている。残っている処理場へ数日内に燃料が新たに補給されなければ、おなじように汚水が通りへあふれることになるだろう。

ベイト・ハヌーンでは、汚水を下水処理場へ運ぶパイプがダメージを受けて以来、すでに6日間も汚水が通りを流れている。昨日までに、修理技術者の派遣についてイスラエル軍と調整する努力は失敗した。

ガザ地区北部の巨大な下水処理場に溜まった汚水が──氾濫を回避するため一カ月以上も前に処理され、カラになっているはずのものが──着々と増量し、近隣に住む1万の住民に危険が迫っている。

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2009.1.6/もうひとつの記事は:
http://www.haaretz.com/hasen/spages/1052983.html