ハアレツ紙/Last update - 21:04 15/01/2009
アミラ・ハス
空爆標的の実務経験
マルク・ガーラスコはペンタゴンで7年間働いた。「私は空爆標的の実務をやっていました──空軍司令部の人たちに、どこに爆弾を落とすべきかを伝える仕事です。イラク戦争で。」その前はコソボで。2001年9月11日の米国防省へのアルカイダの攻撃によって、彼はたくさん同僚を失った。ペンタゴンでは、アルカイダとサダム・フセインのあいだに結びつきがあるかどうか、彼は質問された。「ないことは知っていました」と彼はいう。「なぜならサダム・フセインの動きを追跡することが私の職務でしたから」
それが、彼が幻想から目覚める始まりだった。そのとき彼は自分の任務が政治的なもので、軍事的なものではないことに気づいたという。イラク攻撃が開始される前に、彼はヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)へ立候補したが、自分には市民に被害をあたえないようにすることができると考え、ペンタゴンで働きつづける決心をした。バグダッドでサダムの像が引き倒された2日後、彼はペンタゴンを去った。HRWの代表としてイラクへ行き、新たな立場からその目で、初めて「本物の」爆撃を見た。その後も(2004年と2005年に)レバノンで、グルジアで、ガザで。
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略記/イスラエルは違法兵器をガザで使用?(旧:ロケット砲の赤い炎のなかで)
マルク・ガーラスコが、現在イスラエル軍が使用している兵器がどのようなもので、どこで、いつごろ、どのような目的で開発され、何という会社がつくったものか、具体的に名前をあげて述べている記事です。使用法が国際法違反といわれる白燐弾は、水に触れるとさらに激しく燃えるもので、米国のGeneral Dynamicsが製造。先週、国連運営の学校を直撃したのは、イスラエルの兵器産業と米国のアリアントという会社が2006~7年に開発したGPS(全地球位置把握システム)誘導の迫撃砲。イスラエル軍は誤差30メートルの誤爆だというが、ガーラスコは標的への誤差は3メートルしか起きないはずだと述べる。
今回使われている兵器の多くが米国製で、冷戦期にロシアの戦車を破壊するために開発された古い兵器。新兵器も実験的に使用され、イスラエルの要請で米国が売った1000の新型爆弾GBU-39は、ボーイング社製。
この記事は、それぞれの兵器が一般市民にどのような甚大な被害をあたえるか、といったことが具体的に述べられている。ガザ市内で医療にあたる人びとから得たハスの情報も、使われた兵器の具体的な殺傷力の激しさを示している。
ガザ地区には、外部のジャーナリストを含め、彼のような第三者が入ることをイスラエルが禁じているため、外側からの観測および写真などによって、ガーラスコは判断しているが、その指摘による「イスラエルの武器使用の国際法違反」は極めて濃厚だと思える。詳しくは
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http://www.haaretz.com/hasen/spages/1055927.html
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