ハアレツ紙/ Last update - 07:30 14/01/2009
アミラ・ハス
パレスチナ人医師、治療中にイスラエル軍によって殺される
ガザの人権団体「ミザン」によると、ガザのジャバリヤ難民キャンプの28歳のパレスチナ人医師が、今週イスラエル軍の砲撃によって殺された。イスラエル軍ミサイルの標的となった建物から、負傷者を運び出している最中にだった。
彼の死によって、12月27日以降、イスラエル軍によって殺された医療関係者は7人になった、と人権団体は語った。
さらに、3つの病院と4つのクリニックが、この数日の銃撃によって損害を受けた、とパレスチナの情報筋はいう。
イッサ・サラーフ医師は、パレスチナ民間自衛サイービスのメンバーで、彼のチームが負傷者のいる建物に到着したのは、月曜の午後4時半すぎだった。その数分後、建物はイスラエル軍のヘリコプターが発射したミサイルの直撃を受けた。
住人たちは走って逃げた。最初のミサイルが、次々と落とされるミサイルで建物が破壊される前に、建物から避難しろ、という警告を意味することを知っていたからだ。
しかし全員が間に合ったわけではない。2発目のミサイルが直撃したとき、18歳の少女が殺され、2人の子どもを含む4人の住人が怪我をした。
サラーフは3発目のミサイルが直撃したときに殺された。彼の同僚もひとり怪我をした。その場から女性と4人の住人を避難させ、手当を受けさせようとしていたところだった。
一方、死んだ女性の23歳の妹と、20歳のもう一人の女性もまた、その建物に対するイスラエル軍の、続けざまの砲撃によって殺された。
ほかにも5人が怪我をした。
サラーフ医師の死は、負傷者をその場から移送するとき、パレスチナ人が直面している困難を際立たせている。
パレスチナの情報筋によると、昨夜までに、パレスチナの救急隊がイスラエル軍と調整して、負傷者を避難させることがほとんど不可能になっている地区が、少なくとも4つあるという。それは、ジャバリヤ、ガザ市近郊のサジャイエフ、トゥファフ、ゼイトゥンである。
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