Elizabeth Costello : I believe in what does not bother to believe in me.──J. M. Coetzee

2012/02/07

映画「半分のぼった黄色い太陽」キャスティング決定!

長いあいだ「制作中」としか伝わってこなかった映画『半分のぼった黄色い太陽』の確かなニュースが、ようやく発表されました。

 チママンダ・ンゴズィ・アディーチェの小説をもとにシナリオを書いたビイ・バンデレが監督もやるようです。イギリスをベースに活躍する劇作家で、チヌア・アチェベの代表作「崩れゆく絆/Things Fall Apart」の舞台化が有名です。

 さてさて、どんなキャスティングになるのか、一部では思惑情報が流れてはいましたが、あくまで予測の域を出ず、この俳優だったらいいなあ、とか、あの女優はぜったいダメとか、みんな勝手な(!!?)ことをブログ等に書いていました。

 ナイジェリアでは「ノリウッド」と呼ばれる大きな映画産業があって、インドの「ボリウッド」に負けず劣らず華やかなようです。それで、みなさんそれぞれに強い意見をもっているらしく、侃々諤々の意見でブログがよく炎上していました。とにかく、熱い!!
 
 でも、今回のニュースはどうやら本当。そう、ハリウッド映画です。(あ、イギリス映画、というべきか?)

 監督・脚本:ビイ・バンデレ・トマス/Biyi Bandele Thomas
 制作:アンドレア・カルダーウッド/Andrea Calderwood

 キャスト: タンディ・ニュートン/Thandie Newton(オランナ or カイネネ)
      チウェテル・エジォフォー/Chiwetel Ejiofor(オデニボ)
      ドミニク・クーパー/Dominic Cooper(リチャード)

 キャスティングで確かなのは上の三人ですが、はて、ニュートンはオランナを演じるのか、はたまたカイネネを演じるのか。オランナらしい、という情報が多いですね。あるブログ情報に、もうひとり女優の名前があがっていますが、きりりとした表情がすてきな女優さんです(Sophie Okonedo)。でも、とすると、これがカイネネか? と思わせる、肌の色の白っぽい方でした。う〜ん、原作の小説ではカイネネは黒檀のような肌をしていたのですが、映画となるとそういうこともありなんだろうなあ〜〜。

 ちなみに、アディーチェ自身は映画の制作そのものにはタッチしないといっていましたが・・・。

 写真は上から、タンディ・ニュートン、監督のビイ・バンデレ、オデニボ役のチウェテル・エジォフォー、そして最後がリチャード役のドミニク・クーパー。プロデューサーのカルダーウッドは「ラスト・キング・オブ・スコットランド」を作った人です。スタッフはすでに現地入りしていて、来月3月からナイジェリアで撮影開始。う〜ん、楽しみです!

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付記、2012.6.19:リチャード役の俳優がドミニク・クーパーからジョゼフ・モール/Joseph Mawle に代わったようです。カイネネを演じるのはアニカ・ノニ・ローズ/Anika Noni Rose。詳しいキャスティング情報はこちらへ!