Elizabeth Costello : I believe in what does not bother to believe in me.──J. M. Coetzee

2018/12/22

復刊『塩を食う女たち』とアディーチェの文学イベント

11月下旬にナイジェリアのラゴスで開かれた、パープル・ハイビスカス・トラスト(PHT)の文学イベントのようすが、チママンダ・ンゴズィ・アディーチェのfacebookにアップされていました。
 YOUTUBEでも動画は見ることができたので、ここに貼り付けます。



今年で11回目を迎えるこのワークショップは、これまでの歳月、大きな成果を生んできました。ワークショップで学んだ人たちが、つぎつぎとステージにあがって自分の体験を披露。歌ありダンスありのイベント風景が祝祭気分をもりあげています。
 シンガーが歌い、小さな子がダンスを披露し、会場の参加者がてんでに踊る風景もとてもいいです。チママンダもいっしょになって踊っています。

 そして最後の最後にかかった曲! これは胸に熱いものがこみあげてきました。

 To be young, gifted and black!


タイトルは、トニ・ケイド・バンバーラの
The Salt Eaters から
言わずと知れた、若くして才能にあふれた作家ながら、34歳という若さで逝ったロレーン・ハンズベリー(1930~1965)の同名の戯曲をもとに、ニーナ・シモンが作った歌です。

 おりしも昨夜は、60年代から70年代にかけてアメリカの黒人女性作家が奮闘して生み出した作品群を編集、翻訳した藤本和子さんの聞書集『塩を食う女たち』(1982年刊)が岩波現代文庫で復刊されたお祝いをかねた忘年会でした。
 4人の「塩と火の女たち」が熱望してきた復刊が果たせて、祝杯をあげたところだったのですが、今朝はまた、朝日新聞の書評欄で、Title の店主である辻山良雄氏が薦める「文庫新刊」にも掲載されて!


 1982年と2018年が、みごとに繋がりました!