11月最後の日経プロムナードには、ヴァンクーヴァー沖のソルトスプリング島に住むカナダの友人たちが登場します。彼らが掘り起こした、炭焼き窯の跡と日系移民のお話です。
熾火は燃える
友人たちの発掘や調査の結果は、『Island Forest Embers/島 森 熾火』という小さな本にまとめられました。
そのことを書いていたら、突然、わたしの母方の祖父、矢走留五郎が「俺も混ぜろ!」と声をあげて……。
祖父は旧伊達藩の豪農の家に生まれた冒険心にあふれる男で、太平洋を渡ってメキシコへ行ったのですが、しかし...。メキシコとの境界を流れるリオグランデ川を渡ってしまい、強制送還されて!
そうか、これは「100年前の日系移民ウェットバック」じゃないか !?