受賞者に賞を手渡すクッツェー |
まず、チリでクッツェーの名を冠した文学賞(18歳までが対象の短編小説賞)の受賞者に賞を手渡し、つぎはエクアドルのグアヤキルで開かれたブックフェアに参加してキーノートスピーチを行い(テーマは「検閲」で、クッツェーさんはスペイン語でスピーチをしたそうです)、12日からはアルゼンチンのサンマルティン大学で、恒例の「南の文学」講座に参加。23日まで。詳細はここで。
検閲について語るクッツェー |
テーブル席最左がコウト |
一方、アンキー・クロッホは南アフリカのオランダ系の名前。アフリカーンス語で書く詩人でジャーナリストです。1994年にアパルトヘイトから解放された直後、デズモンド・ツツ主教の先導で真実和解委員会がたちあげられました。アパルヘイト政権下で行われた暗殺、拘禁、拷問死など、数々の不正に手をくだした人間が、もし、犠牲者の家族の目の前で真実を語るなら恩赦をあたえよう、という趣旨で始められた委員会でしたが、このやりとりの一部始終を詳細にわたって報告したのがアンキー・クロッホでした。
クッツェーとアンキー・クロッホ |
アンキー・クロッホについては、クッツェーが『厄年日記』で一章をさいて書いているのを、何年か前にこのブログでも紹介しました。ここです。
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2017.5.29──このときの写真や動画が見つかりましたので埋め込みます。
左がクロッホの、右がコウトの、スペイン語訳 |