Elizabeth Costello : I believe in what does not bother to believe in me.──J. M. Coetzee

2009/03/28

アミラ・ハスとルー・リードと J.M.クッツェーが

スペインのバルセロナで2年おきに開かれる大規模なフェスティヴァルがあるらしい。Kosmopolis。CCCB(Centre de Cultura Contemporània de Barcelona=バルセロナ現代文化センター)で開催されるフェスタだ。昨日、少し調べ物をしていてこの催しのサイトに行き当たった。(まあ、知る人ぞ知るフェスタなのだろう。)
 2008年10月22日から26日まで開催された第5回の催しに登場した面々がすごい。

 著名な人物がつぎつぎと出てくるので、いちいちあげるのもためらわれるが、ちょっと驚いたのは「ジャーナリズム」のジャンルに出てきた写真。これ、どこかで見たことがある顔だ。じっと見ているうちにそれが「アミラ・ハス」だと分かった。

 さらに「オーラル・リテラチャー」のジャンルには、ルー・リードとローリー・アンダースンが出てきて、「文学」のジャンルにはクッツェーの写真もある。

そして今日の「要注目ニュース」に登場しているのが、なんとあの、スーザン・ジョージ。「主要20カ国グループは危機を作り出した者たちにさらなる資金と権力をあたえる以外に、新しい考えをもっていないのか」と手厳しい。

 世界では日々、いろんなことが起きているわけだけれど、これはちょっと興味深い催し。広範囲におよびながら、すぐれて現代的な、的を射たセンスで開催されているように見受けられる。たぶん、観光スポットにもなっているに違いない。文化に対して、どこが、どのようにお金を出して、なにをやっているか。スペイン語文化圏はいま、このような勢いをもっているのだな、と改めて思った。