Elizabeth Costello : I believe in what does not bother to believe in me.──J. M. Coetzee

2018/11/16

日経プロムナード第20回 馬、名前はない

ぐんと冷え込んできた東京です。11月も後半に入りました。

猛暑の夏をすぎて、短い秋もあっというまにすぎて、いよいよ冬に近づいていく気配が強まります。

 そんな霜月、今回のプロムナードは「馬」です。

  馬、名前はない

 すらりと脚の細い競馬馬ではなく、春になると田んぼや畑で土を起こし、泥を練り、秋になると稲束を運び、俵を山のように積んだ馬車を牽いた農耕馬の話です。
 北海道で農作業に使われた馬は、一般に、なぜか「道産子」と呼ばれていました。
 
 牛、猫、山羊、馬とつづいた動物の話もこれで終わり。まあ、シーンのあいまにちらりちらりと他の動物も出てきますが。主役になるのは今回が最後です。