ドラえもんの「どこでもドア」みたいですが(笑)。
いまわたしのいるところから、朝顔の鉢が2つ見えます。昨年朝顔が咲いていた植木鉢に、遅ればせながらたっぷり水をやったら、出るわ、出るわ。なにがって?芽が!です。雨水管から移植した朝顔といっしょに、すくすく育っています。
*もうひとつお知らせ*
今週末発売の図書新聞に『モラルの話』の書評が出ます。評者は中井亜佐子さん。
クッツェー研究会といえばこの人の顔を見ないのはまれ、という知る人ぞ知るクッツェー研究者です。この作家の作品を長年、読み込んできた人ならではの目で評する『モラルの話』。クッツェーを知らない人にも、作家の現在地や、この作品の背景がざっと理解できる内容で、おすすめです。
「寓意」について。また冒頭の、クッツェーの「新作はつねに、それ以前の自身の作品の集大成」という指摘は、とりわけ作家が自伝的三部作を発表しはじめた1990年代半ば以降の作品に言えることかもしれません。78歳にして発表されたこの『モラルの話』は間違いなく、クッツェー文学とクッツェー思想の集大成と呼べるものでしょう。