Elizabeth Costello : I believe in what does not bother to believe in me.──J. M. Coetzee

2015/08/05

パウル・クレーと夏日記(6)

昨日はお休み。大都会のまんなかに用があって出かけたので、冷房のきいた電車と冷房のきいたビルを出たり入ったり、出たり入ったり、じっと座って待っているうちに、身体が芯まで冷えたりしたので、ぐったりしてしまった。
 でも、待ち時間と電車のなかで読みかけの本がずいぶん進んだ。夏休みの読書(じつは休みなんてないけどサ)を満喫でした。

 さて、今日のクレーは、Tanz-des-tarauenden-Kindes 「悲しみを踊る子供」? 


タイトルを知らなくても、この絵は子供だとわかる、踊ってるなとわかる、でもその子が「悲しい」なんて知らなかった、タイトルを見るまで。自分のせいでもないのに、理不尽な悲しみを背負う世界中の子供たちのために! シリアで、イラクで、パレスチナで、南スーダンで、コンゴで、中国で、フィリピンで、ブラジルで、etc. etc.、そして真夏のこの地でも。
 想像力を総動員して、思い、祈る。

 とても夏らしい一日。からりと晴れて、強い日差しが傾いていく。