Elizabeth Costello : I believe in what does not bother to believe in me.──J. M. Coetzee

2015/08/19

パウル・クレーと夏日記(16)──虫の音を聞きながら

日中はじりじりと暑いけれど、この時間になるとひんやり心地よい風が窓から入ってくる。虫の音がしきり。いつのまにか、蝉と交代している。

 ひんやり微風につられて、ついつい、遅くまで仕事をしてしまった。今日の締めくくりは、またクレーに戻ろう。涼しげな青。深い青。


 夏ももうすぐ終わる。日記ももうすぐ終わり。だって、北で育った者にとって、「夏休み日記」はいつだって8月20日までなんだから。21日は始業式だ。秋はすぐそこ。