4年ごしの仕事をひと区切り。プリンタが壊れたのでプリントアウトもしない。紙類を必要なもの、要らないものに分けて、どんどん整理して処分したら、机のまわりが少しだけすっきりした。明日の朝、メールで原稿を送れば本格的に一段落だ。
目をあげると、窓のむこうに被寒桜の濃い花色が散らばっている。その向こうには白いユキヤナギと黄色いレンギョウのコンビネーション。少し遅い春とはいえ、またいつものように季節はめぐる。
この一年、いろんなことがあって、いろんなことが変わった。でも、花は今年も訪れる。少し遅れて、それでいいじゃないか。早い、速い、はもういいナ。
いよいよ、クッツェー三部作へ。
心はふたたび赤土の乾いた土地へ。