Elizabeth Costello : I believe in what does not bother to believe in me.──J. M. Coetzee

2012/04/05

偶然のパレスチナ

さきほど、アミラ・ハスの『パレスチナから報告します』を書架から取り出してぱらぱらとページをめくった。苦労して訳して、友人知人の援助総動員で仕上げた。ちょうど2005年の、この季節に出版された本だ。残念ながら、いまは古書でしか入手できない。

 そして、ふと、ある知人のブログを見ていて、この映像を発見した。パレスチナの専門家とか、そういう人ではまったくない。これは偶然としかいいようがないけれど、だれもがいま、すでに知っているパレスチナ/イスラエルの関係を象徴的にあらわしている。「水」の問題をあつかった映像だった。



 今日もまた風が吹く。見えないものを含みながら。
 どこから吹いてくるのか、きみは? どこまで吹いていくのか、きみは?
 水の枯れた、いや、水を奪われた人たちにも、遠く、吹きつけているんだろうな、きみは。

4/6付記:「ハアレツ」紙の記者アミラ・ハスはいまも果敢に記事を書き続けている。詳しくはこちらへ。