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ひえ〜っではありますが、これがまたすごい! 原稿用紙にして約120枚。まことに熱のこもったあとがきです。「2000年、ケープタウン大学にて」とあるところをみると、彼女がケープタウンから、パートナーである J・M・クッツェー氏とオーストラリアはアデレードへ移住する 1.5年ほど前に書かれたものでしょうか。
あのころ、です。そう、クッツェーの『Disgrace/恥辱』が、南ア政権党のANCから公的に批判された2000年5月と、時期的に重なる、そこのところが決定的!
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いや、南アフリカ、という限定は吹き飛ぶかもしれない。同時代的な作品というのは、その作品が生み出された歴史的な場と切り離せないものであることを、いや、むしろその場において新たに読み直しを求められるべきであることを、彼女は熱を込めて論じます。
いやあ、すごい──と「いやあ」が何度も出てきてしまいました/笑。秋には本になります。お楽しみに!