E. Costello : I believe in what does not need to believe in me.──J. M. Coetzee

2012/02/26

『こども東北学』──身につまされる記憶!

「まん中はどこにある?」──そう、まん中ってどこにあるんだろう?

 どこから引用すればいいのかな。どこを取りあげればいいのかな。迷ってしまう。それぞれの章が遠い記憶と結びつく。近いいまとも結びつく。これからと、どう結びつければいいのかな。そうなのか、と学ぶことも多かった。そうだったよなあ、と膝うつこともたびたびあった。

 田舎と都会。土と野原と、川と海と。生き物たちの傷ついた世界、わたしたちの生き物としての身体が内部で日々、傷ついてきた長い時間。傷つけてきた「便利で」「豊かな」、「モダンな」暮らし。それがあらためて露になったいま。東北だけじゃないけれど、日本だけじゃないけれど。

 東京というちいさな中心に生きながら、from provincial life を発信できる人がここにいる。おすすめです。