Elizabeth Costello : I believe in what does not bother to believe in me.──J. M. Coetzee

2011/09/21

クッツェーの自伝的三部作が届いた

台風15号の嵐のなか、イギリスから9月15日発売の J.M.クッツェーの自伝的三部作「Scenes from Provincial Life」が届いた。

 全484ページのずっしりとした重さ。
 カバーをとると、なかは明るいライトブルーの布地にタイトルが白地のエンボス、作者名がグレーのエンボスで圧してある。おや、洋書にはめずらしく、ダークグレーの布のしおりがついている。

 表紙をかざるイメージは「ウェスタンケープ地方のカルーの花の写真」。さっそくページを開いた。奥付にあたるページの右に、「In memoriam D.K.C.」とある。2010年1月に他界した、2歳ちがいの弟、デイヴィッド・クッツェーの思い出に、という意味だろう。

 さあ、いよいよ作業開始!

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後記(10月31日):以前、表紙の写真を「秋の草原」と書きましたが、よ〜く見ると、これは花がこれから咲くところらしく、細い茎の先についているちいさな球はつぼみのようです。いくつかちらほら花が咲きかけているものもあります。ウェスタンケープの植物は、日本の草花のイメージとはまったく違うのかもしれません。