福島第一原発の状況が予断を許さなくなっています。
地震と津波による被害を受けた方々は大変な思いをしていらっしゃるかと思います。さらに原発の事故で避難を余儀なくされている方々も。
私は東京を離れるつもりはありませんが、乳幼児、十代の若者たちなど、これからの世代を担うひとたちが、じつは、放射線や放射能物質による被害をもっとも大きく受けることは、あまり伝えられていません。その点に注目した情報を以下にあげますので、お役立てください。いたずらにパニックにならず、冷静に考えて、できることは着実にやる、ということが大切だと思います。
「原子力資料情報室」の「被ばくについての考え方」のページをコピー&ペーストします。In English → http://www.cnic.jp/english/
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放射線被ばくの考え方を整理してみた。(投稿者: 原子力資料情報室 投稿日時: 2011/3/17 18:46:48)
被ばく線量の推定には、本来ならどのような放射能がどれだけ放出されたのかという基礎的なデータが必要だが、これが公開されていない。そこで、今の段階では、かなり粗いものであっても、各個人が自分の被ばくを推測して、判断する目安を得ることは有益だろう。
�単純に被ばくを計算する
例えば、住んでいる地域で20マイクロシーベルト/時の線量が測定されたと仮定しよう。
この線量の状態が続くと仮定して、時間を掛けると、とりあえず被ばく線量が出てくる。24時間では480マイクロシーベルトとなる(20×24=480)
�内部被ばくを計算しよう
人間は呼吸をしているのだから放射能を体内に取り込む。この線量を計算することは難しいが無視することはできない。初めに書いたようにどの放射能がどれくらい出ているか分からないからだ。ここでは大まかに2倍とする。そうすると、24時間で960マイクロシーベルトとなる(480×2=960)
�乳幼児や子供は放射線への感受性が高い
乳幼児や子供、成長期の若者は放射線への感受性が高いと考えられている。ここでは2倍とする(ヨウ素131では10倍になるとの評価もある)。
乳幼児や子供は、24時間で1,920マイクロシーベルトとなる(960×2=1920)。
�被ばくの影響を考えよう
専門家がいう「直ちに人体に影響を与える量」とは急性障害を与える量250ミリシーベルト(250,000マイクロシーベルト)のことを意味しているようだ。あるいは、人によっては100ミリシーベル トの被ばくのことを意味しているように思われる。これを基準に考えることは高い被ばくを容認することになる。
微量は被ばくでも発がんのリスクを高める。発がんのリスクは被ばくの量に応じて高くなる。例えば、国際放射線防護委員会は1ミリシーベル トの被ばくで、将来10,000人に1人のガン発生が考えられるとしている。この評価には、倍くらい厳しく見るべ きとの意見もあり、その場合5,000人に1人となる。
�被ばくは極力避ける方が望ましい。が、少しの被ばくで大慌てする必要もない。
被ばくを低く抑えるには、�離れる、�時間を短くする、�身に付かない(吸入しない)ようにすることが原則。モニターの値が高い時にはできるだけ外出を控える、外出は短くする、マスクなどで防護する、などの対策 が考えられる。屋内は屋外に比べて、被ばくは2~3倍くらい少なくなる。
モニターの数値は首相官邸「平成23年東北地方太平洋沖地震への対応」で得ることができる。
http://www.kantei.go.jp/jp/kikikanri/jisin/20110311miyagi/index.html
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付記:地震、津波、これは天災です。しかし、原発事故による被ばくやその結果おきるさまざまな被害、これは明らかに人災です。