Elizabeth Costello : I believe in what does not bother to believe in me.──J. M. Coetzee

2022/09/05

藤本和子著『イリノイ遠景近景』(ちくま文庫)がとどいた!

 藤本和子著『イリノイ遠景近景』(ちくま文庫、2022年9月刊)がとどいた! 

手前がちくま文庫、後ろが単行本
岩波文庫『塩を食う女たち』(2018年12月刊)、ちくま文庫『ブルースだってただの唄』(2020年11月刊)に続いて、文庫化されたのは三冊目です。

 八巻美恵、岸本佐知子、斎藤真理子、くぼたのぞみが、4人揃って初顔合わせをしたのは神保町の日本酒を飲ませる店だった。

 あれは2016年か、2017年ころだったろうか。最初に文庫化された『塩を食う女たち』にあやかって、4人の会を「塩くい会」などと呼んで、あれ以来、酒を飲んでは知恵を出し合ったのだった。

 おかげで、藤本和子が80-90年代にこの世に送り出してくれた仕事を、あらためて再確認しながら、文庫にすることができたのは本当に嬉しい。今こそ読まれる本たちなのだから。

 今回『イリノイ遠景近景』の解説は岸本さんが書いてくれて、これはもう解説だけ読んでも美味しいのだ。

『ブルースだってただの唄』の解説を斎藤さんが書いたときも、オイラなどは感激に咽び泣きたいくらいだったけれど。

 ちくま文庫に入るよう頑張ってくれた編集者の河内卓さんに、深々と頭をさげてお礼もうしあげる。Merci beaucoup!