Elizabeth Costello : I believe in what does not bother to believe in me.──J. M. Coetzee

2018/09/14

「英語教育 10月増刊号」に書きました

大修館が出している「英語教育 10月増刊号」に、一文を寄せました。

手元に届いた大判の雑誌をぱらぱらめくって、ちょっとびっくり!「ワークシート大集合」とか「2018年版 英語教育キーワード集」という特集があって、最後に「2018年度 英語教育資料」とならぶのですが、この「教育資料」の最後に「文学・今年のベスト3」を書きました。でも、自分で書いておいてなんですが、そこだけ突然、「なぜ??」といいたくなるような内容です。
 その理由は……ぜひ、読んでみてください。

 「文学・今年のベスト3」としてあげたのは以下の3冊

 ・ルシオ・デ・ソウザ/岡美穂子著『大航海時代の日本人奴隷』(中央公論社)
 ・ガエル・ファイユ著/加藤かおり訳『ちいさな国で』(早川書房)
 ・張愛玲著/濱田麻矢訳『中国が愛を知ったころ』(岩波書店)

 3冊とも、英語からの翻訳ではありません。英語の教育雑誌に今年度のベスト3として、英語以外の言語からの翻訳書があがってしまいました。ポルトガル語、フランス語、中国語の翻訳書です。「??」となるでしょう? でも、そこには筆者なりの意味が込められています。
 集団の外から見ること。これ、モラルの問題に通じるのかもしれませんが。
 それも、あとから気づいたのですが、「文学」だったんですね。まあ、歴史も広義の文学なんで。そういう枠の「外側」が、いま必要かもしれません。切実に。なんだかちょっと言い訳めいて聞こえますが💦💦💦。