Elizabeth Costello : I believe in what does not bother to believe in me.──J. M. Coetzee

2018/05/01

ジョン・クッツェーとポール・オースターがふたたび

昨日、4月30日にブエノスアイレスのMALBAで、J・M・クッツェー、ポール・オースター、そしてソレダード・コスタンティーニとアナ・カズミ・スタールが舞台に。早々と動画がアップされたので、シェアします! よく響くオースターの低い声に、ひかえ目でハスキーなクッツェーの声。



 アルゼンチンとの関わりから始まる一般的な話題、そしてドキュメンタリー、映画、音楽などにふれながら、友情についてと話は進みます。とりわけオースターとクッツェーがやりとりした手紙で構成された『ヒア・アンド・ナウ』の内容に少し突っ込んだ質問が出てきて、率直なやりとりがありますが、どこか知ってる話だなあとも。
スタールがジョンに英語について質問します──手紙を書いているときも英語は自分の言語ではないような気がしますか? それに対してクッツェーは自分の英語との関係はどんどんアンハッピーなものになっていく。オースターはどうか、という質問に、延々と英語の歴史を語るオースター。自分はラッキーだったと最後にまとめる。
 話題はもっぱら二人の往復書簡から、ですね。全体に、カテドラ・クッツェーの発表時の緊張感にくらべると、なんともゆるい会話(笑)。