Elizabeth Costello : I believe in what does not bother to believe in me.──J. M. Coetzee

2017/04/05

「すばる 5月号」にミア・コウトの「フランジパニの露台」が

今月号の「すばる」には、表紙にはありませんが、「すばる海外作家シリーズ」の34回アグネス・オーエンズと35回ミア・コウトが掲載されています。オーエンズは柴田元幸さんの翻訳と解説、コウトはわたくしめの拙訳と解説です。

 アグネス・オーエンズはスコットランド出身の作家(1926~2014)で、今回は「アニー・ロジャーソン」と「金貸し」という二編の短編が訳されています。グラスゴー近辺を舞台にした労働者階級の家族の物語で、どれもとても面白い。

 一方のミア・コウトは1955年生まれで、モザンビークのポルトガル語で書く作家です。今回訳した「死んだ男の夢」は長編(というか中編ですね)『フランジパニの露台』の第1章にあたります。作品については少し前にここに書きました。よかったら、ぜひ!