ジョン・クッツェーの『青年時代』に出てくるエピソードと、ケープタウンを訪ねたとき思った故郷の山ピンネシリのこととが、なぜか突然つながって、一篇の詩になりました。それがウェブマガジン「水牛のように」に掲載されて、やがて詩集『記憶のゆきを踏んで』(インスクリプト、2014刊)に収められました。
「ピンネシリから岬の街へ」
この詩が詩人の田中庸介さんのお目にとまり、「ユング・ジャーナル」に掲載されました。2016年冬号です。日本語のオリジナル・バージョンと英訳バージョンが左右見開きページにならんでいます。訳者は田中さんと、日本文学の研究者であり翻訳家であるジェフリー・アングルスさん。お二人に深く感謝します。