「早稲田文学 2016年夏号」の特集:「五月病を吹き飛ばす! 新入生にすすめる本」で、サンドラ・シスネロスの『マンゴー通り、ときどきさよなら』について書きました。
英語のオリジナル版とならんで、シスネロスが敬愛するエレナ・ポニャトフスカのスペイン語訳もとりあげていただきました。英語、スペイン語、日本語、と三冊ならぶと、あらためて、アメリカスと日本を結ぶ太平洋上の三角形ができて、なんだか面白い。
日本語訳は、図書館にはたいがい入っているし、まだ古書で入手できるけれど、そろそろ文庫化による復刊を期待したいところです!
今朝、facebook を見ると、ちょうど昨年の今日、こんな書き込みをしていたというリマインダーがアップされていて、ちょっと驚きました。こちらにも貼り付けておきます。しみじみ……。
「詩人の長田弘さんが亡くなられた。享年75歳。1996年にサンドラ・シスネロスの『マンゴー通り、ときどきさよなら』と『サンアントニオの青い月』(いずれも晶文社刊)を翻訳するきっかけをつくってくださったのは、ほかでもない、長田弘さんだった。まだ駆け出しの翻訳人としては、まことにありがたいご指名だった。直前に出した第三詩集『愛のスクラップブック』(ミッドナイト・プレス刊)を読んでのご感想、ご判断だったようだ。ご冥福をこころからお祈りします」