2014/06/15

「アフンルパル通信 14号」がとどいた!

ひさびさに出ました。札幌の書肆吉成が出しているアフンルパル通信 14号!

 2年ぶり。わたしも「サイロのある家」という一文を書きました。
 書いたのは少し前のことだったけれど、つい最近、北海道の、生まれ故郷である新十津川を訪ねて、「サイロのある家」に書かれている山二線の赤いトタン屋根の家──まだ建っていた!──と再会してきたばかりだったので、このタイミングのよさに唸りました。でも、行ってみると曲がり角に建っていたサイロの家はもうなかったな。
 
 執筆者の面々は:橋口譲二、木下哲夫、石塚純一、管啓次郎、河野聡子、山田航、山田亮太、小川基、宇波彰、くぼたのぞみ。

 表紙のモノクロの写真がすごい迫力です。管さんの詩はどの詩集におさめられたものだろう。タイトルがその名もずばり、Agend'Ars。4冊のシリーズとして出た詩集、『Agend'Ars』『島の水、島の火』『海に降る雨』『時制論』の思想的根幹をなす詩だと思う。4冊を読んだあと、いま、こうしてAgend'Ars という詩を読んでいると、この詩人の原点/方法論/みずからに課した運命論、のようなものを見る思いがする。初心、ということばもまた思い出される。お薦めです。