現在、西アフリカのベナンに滞在する旦敬介さん。ブログ「Buraco do Mundo」への連日の書き込みは、写真もたくさんあって見逃せない。面白い。とても。
なにしろ、英語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語が骨の髄まで達者な人だ。小説を書き、翻訳も多く、いまはブラジル(そしてアメリカス)とアフリカの歴史的な「行ったり来たり」を調べながら、太鼓も叩くモヒカンの人である。
西アフリカという、わたしがもっとも遠く感じている土地からのリポートを、実感をこめて伝えてくれる。ありがたい。
だってその旦敬介さんと、鮮やかな色の絵を楽しませてくれる門内幸恵さんががいま滞在しているベナンは、チママンダ・ンゴズィ・アディーチェの生地ナイジェリアのすぐ隣の国で、彼らは海岸に近いベナン最大の都市コトヌーにいるのだから。
今日のリポート「ロメ街道」に彼は「ベナンは(トーゴもだけど)東西にはとても細い国。ベナンとトーゴが別の国である理由は(たぶんガーナもだけど)、植民地化した国が違ったということ以外にはひとつもない」と書いている。写真もちょっと拝借しよう。ほら。
とりわけ、かの地での食べ物の話にわたしは唸りたくなる。リアルなのだ。小説のように、と書いたら語弊があるけれど、そこには長年、こまめに料理をしてきた人、生活の内部から文化の差異と繋がりをしっかり探ってきた人ならではの目があり、耳があり、舌があり、その文化的背景を地を這うように伝えることばがある。時間の積みあげがある。
先ごろ出版された短編集『旅立つ理由』にしても、生半可な旅行記とはわけがちがうのだ。
なにしろ、英語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語が骨の髄まで達者な人だ。小説を書き、翻訳も多く、いまはブラジル(そしてアメリカス)とアフリカの歴史的な「行ったり来たり」を調べながら、太鼓も叩くモヒカンの人である。
西アフリカという、わたしがもっとも遠く感じている土地からのリポートを、実感をこめて伝えてくれる。ありがたい。
だってその旦敬介さんと、鮮やかな色の絵を楽しませてくれる門内幸恵さんががいま滞在しているベナンは、チママンダ・ンゴズィ・アディーチェの生地ナイジェリアのすぐ隣の国で、彼らは海岸に近いベナン最大の都市コトヌーにいるのだから。
今日のリポート「ロメ街道」に彼は「ベナンは(トーゴもだけど)東西にはとても細い国。ベナンとトーゴが別の国である理由は(たぶんガーナもだけど)、植民地化した国が違ったということ以外にはひとつもない」と書いている。写真もちょっと拝借しよう。ほら。
とりわけ、かの地での食べ物の話にわたしは唸りたくなる。リアルなのだ。小説のように、と書いたら語弊があるけれど、そこには長年、こまめに料理をしてきた人、生活の内部から文化の差異と繋がりをしっかり探ってきた人ならではの目があり、耳があり、舌があり、その文化的背景を地を這うように伝えることばがある。時間の積みあげがある。
先ごろ出版された短編集『旅立つ理由』にしても、生半可な旅行記とはわけがちがうのだ。