2012/05/16

クッツェーが「エルサレム国際作家フェスティヴァル」をボイコット

イスラエルの新聞ハアレツの記事によれば、J. M. クッツェーがエルサレム国際作家フェスティヴァルに招かれたが断ったと伝えられる。その記事からの引用:

Uri Dromi, the manger of Mishkenot Sha'ananim that hosts the festival said that "there is an increasing feeling of cultural siege and despite our success in attracting major writers, some of them, particularly from Britain, have come under huge pressure not to participate." He said that he had tried to invite South African writer and Nobel Prize laureate J. M. Coetzee "but he told me that he would come when the peace process goes forward."


「和平プロセスが前進すれば行く」とクッツェーは語ったとのこと。これはあくまで「エルサレム国際作家フェスティヴァル」をホストする組織のマネージャー、ユリ・ドロミ Uri Dromi のことばとして、ハアレツの記者アンシェル・プフェファー Anshel Pfeffer が伝えるものだが、十分注目にあたいするだろう。

 これを知ったきっかけはMONDOWEISSというサイト。

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付記:2012.5.24 「ボイコット」ということばはこの場合は適切だったろうか、と考えている。というのは、クッツェーはたんに個人として招待を断っただけで、ボイコットを呼びかけたりはしていないからだ。このことは注記しておきたい。