ひさびさに音楽の話をしよう。
「Caetano Veloso and David Byrne」を聴いている。2004年にカーネギーホールで行われたコンサートのライヴ盤だ。
これがすごくいい。今日の雨だれのように、ちょっと疲れた心身の奥まで染み入る音の数々、メロディー、リズム、音色。なんといっても、ヴェルヴェットのようなカエターノの声がいい。知らせてくれたUさん、送ってくれたOさん、ありがとう!
4月29日に開かれた「詩は何を語るのか?」の充実した時間とおなじように、このCDがあらためて教えてくれるのは、文学や詩そして音楽は、アプローチの仕方はちがうけれど、ひとが生きていくうえで不可欠ななにかをあたえてくれることだ。
ほとんど涙が出てくるほどのそれは、だれがなんと言おうと、生きていることの証しのように、この身の感覚がむさぼり飲みほす歓びなのだ。これさえあれば、生きていける、そう思えるような何か・・・。
付記:でも、やっぱりデイヴィッド・バーンの歌はちょっとなあ、であったため、カエターノのソロ、カエターノとD・バーンのデュエットを Favorite Disc として別に焼いて聴くことにした。選ばれた曲は全17曲のなかからの11曲。