「作品が面白いのは作者が面白いからだ。作品がどんなに素晴らしくたって作者がつまらない人間だったら、その作品と作者に寄り添って人生を賭けられないじゃないか。文学作品を読むのは、作品を評価するためではなく、生きていくうえでのアイディアを得るためなのだから。」
まったく同感!
たったいま届いた本の帯に書かれていることばだ。忘れないうちに書きつけておく。「文学作品を読むのは評価するためではなく・・・」というところに深くうなずいてしまった。そう、「その作品と作者に寄り添って人生を賭け」ること、文学作品を長い時間をかけて翻訳するときも、このことばは深い真実味を帯びてくる。
こんなしゃれた、心憎いことばを「あとがき」に書くのは、インスクリプトから出たこの本の著者である。