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旦敬介がケニヤからウガンダへ国境を越えて旅する自作の短編を、管啓次郎がみずから訳したジャメイカ・キンケイドの『川底に』から刺激的な2編を、中村和恵がアール・ラヴレイスの新作「Salt」からアフリカが出てくる箇所を、それぞれ朗読したけれど、いやあ良かったですねえ。
それからコンゴ民主共和国出身のムンシ・ヴァンジラ・ロジェとベナン共和国出身のゾマホンの、のっけから熱の入った本音トーク。アフリカ諸国の政治経済を牛耳る、欧米主導のネオコロニアリズムと現在の状況、そしていま起きている内戦に乗じて、コンゴ民主共和国の東側をルワンダ側に分離させようという話、またコンゴの西側で起きているのはそういった策動に対するレジスタンスだという話などなど。日本のメディアでは、アフリカ報道の80%が真実を伝えていない、それは欧米経由の情報をうのみにするから、欧米諸国に都合のいい情報が流れる仕組みになっている、という耳の痛い指摘もあった。
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50の席に100人以上が集うという、ぎっしり満員、立錐の余地なしという大盛況で幕を閉じた。
2010年はどうやら、アフリカの年になりそう!
うーん、わくわく!(敬称略)
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追記:幕間に流れたコンチャ・ブイカの歌と映像がすごくよかった。私のいちばん好きな曲だった。No habrá nadie en el mundo。
ここです。(岡崎さん、ありがとう!)