2024/08/28

備忘のために

facebookへの投稿をこちらにも残しておこう。どうもfacebookは扱いにくい。

夜に、またひとつ小さな星が墜ちた──それでも

今朝もまた、簾のように広がる黄ばんだ葉むれのなかに

若い朝顔の色鮮やかな花が10も咲いている。

 花は硬い種子をたくさん残す。そして暑かった夏が終わる。


2024/08/24

海外文学の森へ 87──ダヴィド・ディオップ『夜、すべての血は黒い』


東京新聞火曜日に隔週で連載されるリレーコラム「海外文学の森へ 87」、20日(夕刊)にダヴィド・ディオップ『夜、すべての血は黒い』加藤かおり訳(早川書房) について書きました。

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「知っている、わかっている」「神の真理にかけて」とたたみかける文句がいきなり目に飛び込んでくる。

 歴史を語る叙事詩や、知恵を伝える民話神話など、リズミックな反復に乗せて語り継がれる口承文芸は、アフリカ大陸のそこかしこで発達してきた。この反復は、ダンスと共に戦士を鼓舞して一体感を作り出す歌にも多用される。

 ダヴィド・ディオップは、フランス語の小説に大胆にこのくり返しを挿入する。ひどく主観的な語りが気にならないのはそのせいだろうか。リピートの響きが前面に出るため、奥に流れる話に耳を澄まさざるをえなくなる。懐疑を押し殺す呪文に近いこの催眠効果が曲者だ。

──以下略


2024/08/14

猛暑のベランダでふたたび開花する西洋クチナシ

毎朝たっぷり水を遣っているせいだろうか、鉢植えの西洋クチナシが元気だ。素焼きのポットでぐんぐん枝や葉を伸ばして、なんと、8月のこの猛暑のなかに蕾をつけた。そして咲いた。一輪や二輪ではない。これにはちょっと驚いている。もちろん、嬉しい驚きだ。

 西洋クチナシといえば、梅雨から初夏にかけて大きな白い花を次々と咲かせるもの、そう思っていた。通りを歩いていると、ふわっといい匂いが漂ってきて、ああクチナシだな、雨の季節だな、と感じたものだけれど。

 その匂いが好きで、今年は花屋の店先にならんでいたミニチュアの西洋クチナシを2株買ってきて、大きめの素焼きのポットに植え替えた。特別なことはしていない。とにかく毎朝、たっぷり水を遣る、それだけ。

 連日35度、36度になるベランダで、それでも、花をつけるクチナシ。偉い!と声をかけたくなった。

 朝顔のすだれも、まだまだ大ぶりの緑の葉っぱを広げて元気だけれど、こちらはさすがに黄色い葉が混じってきた。

 それでも、後から芽を出した後輩たちが、とても元気に枝を伸ばして、今を盛りに花を咲かせている。

 植物って、ホントに偉い!