Elizabeth Costello : I believe in what does not bother to believe in me.──J. M. Coetzee

2020/06/25

今回もまた映画の話なのだ──『Waiting for the Barbarians』

シーロ・ゲーラ監督がJ・M・クッツェーの出世作『Waiting for the Barbarians/蛮族(夷狄)を待ちながら』を映画にとる、とっている、とった、という情報はずっと追いかけてきたが、映画の予告編がネット上にアップされていたので、シェア!




昨年のヴェネチア映画祭のプレスコンファランスで、出演した俳優たちと監督がならんで質問に答えているようすも、YOUTUBEにアップされていたので、備忘のためにここにシェアしておこう。



ポスターも。

この作品の映画用シナリオはずいぶん前に(2014年に)UCT出版から本として出ている。80年代に第二作『その国の奥で』がDust として映画化されたとき使われなかったシナリオといっしょに。そのことはここでも書いた。
 
とにかくクッツェーという作家は映像世界に深く影響されながら作品を書いてきたことだけは確かだ。十代に写真家になろうと思ったくらいなのだから。イメージという点では写真と映画を区別する必要はないと、あるインタビューでみずから語っているほど。