2017/06/01

クッツェーがトルコの教育者たちに連帯のメッセージ

Nuriye Gülmen and Semih Özakça
JMクッツェーが、トルコで昨年、クーデタ未遂事件後に出された非常事態宣言によって解雇された教育者たちに連帯のメッセージを出した、と伝えられる。彼らは解雇に抗議してハンガーストライキをしていたが、逮捕され、刑務所内でもハンストを続けているという。以下はこのトルコの「デイリーニュース」のサイトからの抜粋。
 またストックフォルムの「自由のためのセンター」のサイトにも詳しい。(画像はこのサイトから拝借。)

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<ノーベル賞作家JMクッツェーがトルコでハンガーストライキをしている教育者たちへ連帯のメッセージを送る>

JMクッツェーが、非常事態命令のために解雇されたことに抗議して80日以上のハンガーストライキを続ける教育者ヌリエ・ギュルメンさんとヘミヒ・オザクチャさんに連帯するメッセージを送った。
 ギュルメンさんは研究者、オザクチャさんは小学校教師で、ハンガーストライキを開始して75日目にあたる5月23日に「テロ」容疑で逮捕されたが、刑務所内でもハンガーストライキを続けている。スレイマン・ソイル内務大臣は彼らを非合法化された「革命的人民解放党」のメンバーだと非難した。
 クッツェーは手紙でトルコ政府に対し、この問題について行動をとるよう呼びかけた、と5月30日付オンラインニュース・ポータル「Bianet」は報じた。 

 クッツェーは手紙のなかで「ヌリエ・ギュルメンさんとヘミヒ・オザクチャさんが勇敢にもハンガーストライキによって訴えたのは、新体制トルコで知識人が置かれた絶望的な状況に世界の耳目を集めるためだ。どうかNATO内でトルコと同盟を結ぶ国々の政府はこれに注目し、レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領に対して自国を法治国家へ戻すように圧力をかけてほしい」と述べた。

 トルコでは、2016年7月15日に合州国を根拠地とするイスラム教伝道者フェトフッラー・ギュレンの信奉者によって指導されたと広く考えられているクーデタ計画が失敗したあと、非常事態命令が出され、それ以来ずっと非常事態が続いている。

 何千という人が非常事態命令のために職場から解雇されたままだ──以下略──
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クッツェーの手紙の文面は以下の通り:

“Nuriye Gülmen and Semih Özakça have bravely gone on hunger strike to draw the attention of the world to the desperate situation of intellectuals in the new Turkey. It is to be hoped that governments associated with Turkey in NATO will take note and exert pressure on President Erdoğan to return his country to the rule of law,” said Coetzee.